――その1―― 私はプロバイダー、Yの友だち欄で、三十六歳の人妻〈千絵〉とメル友になった。気が合って、かなり親しくなって、きわどい大人の会話も交わすようになっていた。千絵は、神奈川県の某市に住む酒屋の奥さんで、小学校高学年の女の子が一人居る。彼女には夫以外に一人メールで知り合ったセフレが居るとのことであった。ある日のこと、千絵からメールが来て、至急相談に乗って欲しいと言ってきた。 「乗って欲しい」という言葉には敏感な私のこと。早速、オッケー、相談にでも、なんでも乗りますよ、と返事。 すると、彼女から言ってきたのは、その彼女のセフレ氏(五十歳独身)が、千絵が既婚だと知っているのに結婚を迫ってきたとのこと。しかも、最近、ストーカーになって、自宅の近辺をうろつき、旦那さんに逢って奥さんをくださいと直談判するぞ、とメールで言ってきたとのこと。なぜ、「自宅を知っているんですか?」と、私が千絵に聞くと、なんと、この奥さん、うっかりして自宅の商売が酒屋であること、そして、自宅兼商店のある〈市〉と最寄り駅をついつい油断して、ベッドの中で喋ってしまったらしい。 その男は、酒屋というキーワードで電話帳で調べ、千絵が毎日店に出ていると聞いていたので、根気よく市内の酒屋巡りをして探したらしい。結果、千絵の住所・氏名まで全部知られてしまったのである。千絵は、ことがことだけに身近な人には相談できないし、その時、頼れるのは私だけだったということらしい。で、私は彼女にいろいろアドバイス。ここでは、長くなるので、その解決策は省略するが、奥さんは私のアドバイスにより解決して大喜び。それから、しばらくして千絵は久しぶりに都内に行くので、お逢いできないか、と言ってきたのである。 お逢いして、お礼に夕食でもご馳走したいとのこと。もちろん快諾。 で、九月のある日のこと、原宿のクエストホールの前で待ち合わせ。現れた千絵は、えっ、本当に三十六歳なの?……という感じの小柄で若々しい、キュートな感じで男好きのするタイプであった。彼女曰く……今日は、娘が某塾で、夕方まで学力判定テストだか、講習だかがある。その後、娘は友達の家に遊びに行くことになっているので、そこへ迎えに行くまでの間に、三時間ほど一人になれるとのこと。 原宿、クエストホール近くのイタリア料理のレストランで食事。千絵は、レストランで向かい合ってよく見ると、卵形の小顔、目は大きくはないが、二重で睫毛が長く、イキイキとした可愛さがあるし、妙に色っぽさもある。唇は、まさに井上和香タイプの男をそそるかたちをしているのであった。ゆっくりと楽しく食事をしていたら、時間がもう一時間ほどしかない。外に出て、歩き出すと彼女は私に寄り添い、まだ時間いっぱい私と過ごしたい風情。 その日は、夜になっても外を散策するのが気持ちがいいくらいであった。私はふと思いついて、公園でも散歩しますか、と聞くとオーケー。 喧噪に充ちた原宿の街から一転して静かな夜の代々木公園に入り込んだ。ホームレスの邸宅街を避けて、私はためしに千絵を樹林の中の暗闇に誘い込む。 大きな銀杏らしい大木の陰に立ち、彼女を抱きすくめた。彼女はなんの抵抗もしめさず、すぐに自分から両手を差し伸べてきて、私に抱きついてきた。 熱い抱擁、舌をからめあっての濃厚なくちづけ……。唇をはずしたときに吐き出す彼女の吐息は熱く切ない。私は木に寄りかかりながら、彼女を後ろ向きにし、Tシャツの下に手をもぐり込ませて乳房を探り、両手で揉み始める。ついには、ブラジャーの下にまで手を強引に侵入させ、直に豊かな乳房を揉み、乳首を弄り、つまむ。 彼女の、「あん、ああーん」という切ない喘ぎ声が夜の公園の静寂の中に、こだまする。 私は高まりきったモノを彼女のお尻に突き刺すように触れながら、ああ、時間があれば、最後まででも出来るのに……と、過去にこの公園である女性と最後まで突っ走ってしまったことを想い出しながら悶えた。そろそろ、時間が気になってきた頃、彼女が突然、抱擁を振りほどき、「いいことしてあげる」と言い、私の前にしゃがんだのである。 予期しないことで私は驚いたが、彼女は下から、「じっとしててね」と言いながら私のジッパーを引き下ろし、窮屈なところに閉じこめられて地団駄踏んでもがいていた腕白小僧を外気の中に取り出した。 ――その2―― 窮屈なところに閉じこめられて地団駄踏んで、もがいていた腕白小僧を外気の中に取り出した。すると、小僧は……つまり私の分身はバベルの塔のごとくにそびえ勃ったのである。そして直後、その塔はあたたかく……いや、熱く、しっとりと濡れたものに優しく包み込まれた。私は彼女の頭を抱えながら、悶え苦しんだ……いや、悶え歓んだ。 「逝ってもいいわよ」と、一旦、猛り狂ったモノを解放して彼女は言ったのである。 思いがけない彼女の言葉に私はびっくり仰天、有頂天。彼女の好意を無にしてなるものか、とばかりに……。激しく腰を突きだして。 「ああーっ」と情けない男の喜悦の叫びが静かな公園の静寂を破る。彼女は、ひしと目を瞑り、ポッチャリとした紅唇を精一杯開けて、私の太々しいモノを頬張り、吸い込み、舌をからめながら私に目眩く快楽を与える。 私は、ついに我慢の限界に達して、堰き止めていた奔流を一気に彼女の口中に解き放った。得も言われぬ快感が、小僧の先端から湧き起こり、私は思わず顔をしかめ、またもや、「ううぅーーっ」と呻いた。 終わって、彼女は「あっ、もう時間がないわ」と言って慌てて、身繕いすると、娘を迎えに行くために、タクシーに乗って去っていった。 さて、その彼女との後日談…… それから、二週間ほどして、彼女から、たっぷりと時間が取れる日ができたけど、逢えないか、と言ってきたのである。もちろん快諾。さて、その当日……。 当然、彼女とは男と女の深い関係になることは暗黙の了解済み。私は事前に新宿のWホテルのデイユースで部屋を取っておいた。 不倫関係で、絶対に人に見られたくない時、そして既に親密な交際の約束が出来ているときには、デイユースで部屋を予約しておき、そこで待ち合わせる、というのはなかなか良い方法なのだ。 携帯でルームナンバーを連絡したので、私が部屋で既に入浴を済ませて待っていると、定刻にトントンと秘めかにドアをノックする音。素裸にバスローブを羽織った姿でドアを少しあけると、「私よ、千絵よ……」と小さな声で。私は、すぐドアをあけた。千絵は滑り込むように部屋に入ってきた。私は彼女が入ったきた後、すぐにドアに鍵を掛け、チェーンロックも掛ける。 すると、その時から数時間、そこは私と彼女だけの密室となり、私は彼女を自分の思うがままに翻弄しようと思い、彼女は私にすべて身をまかせ、期待してきた悦楽を味わいたいと願っている筈なのだ。 千絵は、ピンクの半袖のセーターと、タイトなミニの臙脂色のスカートを穿いていた。小柄で、愛らしい童顔の彼女にはよく似合っていた。半袖から剥き出しになっているホッソリとした色白の二の腕が妙に色っぽい。コートをロッカーにしまって振り向いた彼女をいきなり抱きすくめた。 千絵も待ちかねていたように抱きついてくる。いきなり舌をからめあってのヘビーなキッス。私は彼女の小さいながらも、かたちよく突きだした尻を両手で鷲づかみながら引きつけ、既に高まっているモノを押しつけるようにしながらの官能的なキスを続けた。 立ったまましばらく激しくくちづけを続けたあと、私はいきなり彼女を抱き上げ、ソファーではなく、ベッドに運んで横たえた。 彼女を着衣のまま組み敷き、激しい口づけ。彼女も下から両手を差し伸べてきて私を強く引き寄せる。千絵も、もう夢中で、私たちは飢えた動物が久しぶりに餌にありついたように、抱き合った。早くも千絵は、「あーん」と、切ない喘ぎを洩らし始めた。 小さな嵐が過ぎて、私が彼女の上に乗ったまま、上体を起こして見下ろすと、「もう、いきなり乱暴なんだから……」と、口では咎めるようなことを言いながらも、既に彼女の顔は紅潮し目の中には淫蕩な色が漂っている。 「だって、自分だって夢中に求めてたぞ……」と私がからかうと、彼女は下から手を挙げて、私を叩く素振りをした。 素早く、その細い二の腕を掴まえ、もう一方の手とともに、上げさせ万歳の姿勢を取らせて、私の両手で抑えつけた。「さあ、どうだ。もう抵抗出来ないぞ」と言うと、千絵は、目を瞑って降参の姿勢をしめした。私は、彼女の両手をそのまま万歳させたまま、ピンクのセーターを捲り上げ、淡い蜜柑色の繊細なレースのブラジャーを剥ぎ取った。 ――その3―― 初めて私の前に姿を現したお椀を伏せたような乳房を目の前にする。小振りなのに豊かに突き出た乳房、そして小さめの乳首は、鮮烈な赤色を保っていて、なんとも艶めかしく魅力的である。私は両手で両方の乳房を鷲づかみにし、揉みしだく。つきたてのモチのような柔らかさと同時に跳ね返してくるような弾力もある。指の間に乳首を挟んで、クリクリと刺激する。 彼女は、たまらずに、「あっ、あーん」と、切なそうな喘ぎ声をもらし始めた。 私はいきなり片方の乳首を口に含み、舐め、そして軽く噛む。「あっ、あぁーん」と万歳の姿勢のまま身悶えしながら呻く。私の手は今度はスカートにかかり、下着も一緒に脱がせようとした。「あーっ、駄目、こんな明るいところで、ダメよー」と、私の身体を押しのけようと抗った。しかし、私は無視してガウンを脱ぎ捨て、彼女に覆い被さって下着を剥ぎ取った。私には、はじめから計算があった。 成熟した女性の場合、手順を踏んで、ことを進めるよりも、その時の相手の状況、雰囲気によっては、いきなり最終コースに突っ走っても構わない場合も多い。今がきっとそうだと。案の定、彼女は最初は、「駄目よおー、まだ服着てるのにー」と叫び、身体をばたつかせて逆らったが、私は抑え込み、スカートを捲り上げると、色白のまだ少女のような大腿を開き、腰を入れた。 そして、猛り狂っていたモノに手を添えながら、一気に貫いた。 「あぅーーっ」と、千絵は、呻いた。私の方も思わず、「うーっ」とうなるほどの締め付けに合う。彼女の内部は、既に子供を産んだ経験を持つ女性とは思えぬほどの、狭隘間と強い締め付けを感じさせた。私が内部で蠢かそうとすると、千絵の内部で即座に反応して、私のモノを真綿で締め付けてくるように包みこんできた。 私は、ゆっくりと抽送を繰り返したが、あまりの快感に忘我の思いをしながらも、歯を食いしばり堪えながら動いた。千絵は、私の動きに合わせ、自分からも迎え撃つように動く。千絵は、声にならないような喜悦の叫びを挙げ続け、私も、呻き声を洩らす。 私は、もう限界に達し、「千絵、行くぞーっ」と叫び、止めを刺すように激しく突きを入れると、「ああーーっ」と、隣室にまで聞こえるのでは、というほどの悲鳴に近い声を挙げエクスタシーへと駆け上った。 そのまま、失神したようになって、高いところを浮遊していた彼女が、やっと、自分を取り戻してから私はそっと言った。 「どうだった? いきなり攻めたから、怒ってる?」と私が言うと、彼女は首を横に振り、潤んだ目で見つめながら、下から両腕を差し伸べてきて私を抱き寄せ、キスを求めてきた。激しいくちづけの後、私は、「千絵、君はいい女だね。ここが素晴らしいよ」と、手で、今、私を迎え入れていた辺りを撫でさすった。 「本当? 嬉しいわ」千絵は、そう言うと、「一緒にお風呂に入ろう」と、言った。 その後、私たちは一緒に風呂に入り、浴槽の中でも淫らな行為を仕掛けた。千絵は、自分が母親であることや妻であることを、まったく感じさせない、まだ若い娘のような身のこなしや言葉遣いで、浴室でも奔放さを見せた。千絵はきっと天性の、男を虜にするような魅力を持っているのではないだろうかと、私は思った。浮気相手だった男が、ストーカーになり果てて千絵につきまとい、愚かにも結婚まで迫ったのは、千絵が持っているそうした魅力と、なによりも身体の構造的な魅力――それは、俗に「みみず千匹」と言われるような締まりの良さ――に翻弄されて狂ってしまったのだろう。 本人は、どこまでそうした自分の魅力を分かっているのだろうか……。 その後、私たちはソファーの上でも、そしてまたベッドの中で、我を忘れ、獣になったように激しく求め合った。千絵は、ことのほかバックで責められるのが大好きで、ベッドの上だけではなく、部屋にある鏡の前の台に手を付き、その上に顔を乗せ、可愛く盛り上がった尻を突きだして、「うしろから突いて……」と、ねだるのである。 私は、そんな迫り方をする千絵に、獣になったような気持ちで襲いかかり、うしろから抱え込むと激しく突き入れた。 「あーっ、竜介さん、素敵!」と、悲鳴に近い声を挙げる。夕方のチェックアウトの時間が来る頃には、私は全力を出し切り、疲労困憊。しかし、彼女はイキイキとして……。 ああ……女は強し、と密かに思いながら、それでも次の約束を取り付けるのであった。 |