◆得意先の事務員との恋

―その1―

 昨日は、横浜の「港が見える丘公園」にある神奈川近代文学館に行ってきた。企画展として開催されている、「露伴、茂吉、寅彦と小林勇展・一本の道 ある出版人の軌跡」 を見学してきたのだ。
 文学展を見終わって、そうだ……また、露伴の作品などを読み返してみようかなと、思いながらバス停に向かった。けれども天気が良いので、港が見える丘公園の展望にふさわしい場所に寄ってみた。手すりに凭れて、そこから望める海を眺め下ろす。

 あー、何という酷い眺めだ……。
 昔と違って、前方の景色を遮断するように巨大な橋が架かり、さらに、またなにか大きな工事が行われているのか、巨大なクレーンが林立している。私は、思わず、瞼の裏に、昔の美しかったここからの眺めを思いだし、そして、さらに私の心の奥深くにしまってあった恋の想い出が、澎湃と甦ってきたのである。

 私がたぶん二十六歳ぐらいの、まだ独身の時の話しである……。
 私は営業部員として、横浜の山下公園の近くにあるお得意先の会社に頻繁に通っていた。
 そこは、小さな会社で女子事務員は数人しか居なかったが、ある日、その会社に新入社員として十九歳の可愛い娘、小百合が入社してきた。
  小百合は、私好みの色白で目が大きく綺麗でスタイルも抜群だった。彼女の豊かな胸まで届くほどのワンレンの艶やかな黒髪も魅力的であったし、その後私が付き合うことになる女性も含めて、脚の美しさは抜群であった。

 私が行くと、小百合がお茶を持ってきてくれるのだが、私の前にお茶を差し出す、長くしなやかな手は思わず触れてみたくなるほど魅力的だった。私は、たちまち彼女の虜となり、その会社に行くのが無上の楽しみとなった。桜の満開も近い、春爛漫の頃だったと思う。私は、ついに彼女を誘う決心をした。けれども、自宅は知らないので会社に電話するしかない。

 そこで、私は妹に頼み込んで、その会社に電話をしてもらった。小百合が電話に出た途端に、妹は私に目で合図。早速、受話器を妹から受け取ると、今度は私が、目と片手で妹をあっちに行けと追い払う。
 そして、おもむろに第一声……「あのー、あのー、いつもお邪魔しているRですが」と言うと、小百合は、すかさず、「あっ、ちょっとお待ち下さい、Kさんに代わりますから……」
「あー、ちょっと待って! あなたに用事が」と私は必死になって。

 で、思い切って誘いの言葉を……。
「あのー、あのー、 今度の土曜日に付き合っていただけませんか?」
 さて、それから数秒後の彼女から発せられる言葉を待つ間の、ドッキンドッキンの胸の鼓動は、相手にまで聞こえるほどの大きさであった。
 で、彼女の言葉……「あら、いいわよ」
 私は破顔一笑ならぬ三笑、小躍りして公衆電話の天井に頭をぶつけた。(嘘です)

 当日になって、私は早起きして、斎戒沐浴?……まず、自分の身を浄め、とくに不浄の場所(?)は念入りに洗った。
 そして、車を洗車し、車内に異臭など漂っていないか、厳重点検。消臭スプレーなど振りかけたり、車内に前回のデート相手の女性の髪の毛やハンカチなど間違って落ちていないか厳重点検したりして……。

 で、勇躍、待ち合わせ場所に車を走らせた。
 待ち合わせ場所の相鉄線の某駅に行って、待つことしばし……定刻に彼女はやってきた。ああ、よかった……と私は安堵の胸をなで下ろす。
 いつもの事務員スタイルと違って、その日は年齢に相応しい若々しいミニスカルック。短いスカートの裾下の剥き出しになった脚の美しさ。
 そばを通りかかった野郎どもが思わず、振り返ってナンパでもしたそうな目つきで見ていくほどの恰好良さ。

 早速、車に乗せて、彼女の希望する横浜にドライブ。
 で、山下公園に行って、海を見ながら散策、元町でウインドウショッピング、中華街で昼食、で、夕方になって、ついに夕闇迫る、「港の見える丘公園」にやってきた。
 彼女は、それまでのイメージでは、上品で清楚でまじめな娘と思っていたのだが、案外、さばけていてデートにも慣れている感じ。

 ならば、作戦変更とばかりに、以前、違う彼女を誘い込んで、初キスを奪ったことのある港の見える公園にやってきたのである。
  


 ―その2―

 山下公園を散策した時から、彼女は私の腕に自分の腕を絡ませてきたくらいの親密さを示していたので、手を繋ぎ、途中からは肩を抱き寄せた……。
 勝手知ったる公園内の、夜景見学と、そして抱き寄せるのに都合の良い場所にさりげなく案内した。

 幸い、目指した場所のベンチは空いていて、そこに仲良く坐った。辺りは木々に囲まれていて、人気はまったくない。前方には煌めく夜景が拡がっている。
「ほら、綺麗だろう」と、しばらくはロマンチックな横浜の夜景を堪能した後、彼女をこちらに向かせて抱き寄せると、抗いもせず彼女は私の胸の中に崩れてきた。
 女の香りが私の鼻を刺激する。香水だろうか、それとも発情してきた香りか……。

 彼女のやや尖ったおとがいに、そっと手を掛けて、顔を挙げさせ唇を寄せた。小百合は、すでに目を瞑り、くちづけを待ち受けている。私は、さらに引き寄せると唇を寄せ、舌を差し伸べた。彼女は、すぐに舌を絡めてきて……。
 しばらくして、私の手は彼女の胸を襲う。抵抗無し……。前ボタンを手探りで、一つずつ外して、ついに、私の手はふくよかな乳房に辿り着き揉み始める。
 ああ、良い感触だ……と、感激しながらつきたての餅のような乳房を丹念に揉み続ける。

 そして、ピクンと尖ってきた葡萄粒のような乳首をくりくりと弄る。
「あっ、ああーん、Rさーん」と、S子はついに喘ぎの声を洩らし始めた。
 ウン、結構感度は良さそうだ、と、嬉しくなる。男にとって女性の乳房の感度の善し悪しは重大事である。
 いくら大きくても形が良くても、揉んでも吸っても咬んでも、感度が良くないとがっかりするから……。

 私は頃は良しと乳房を露わにしてしまう。夜目にもはっきりと、白くお椀を伏せたような美しい乳房が夜気に晒され、私に直に揉まれ、吸われるのを待っている。
 いざ、行かん……と、私は決意も新たに、顔を近づけ、乳首に取り憑いた……じゃなかった吸い付いた。

「あっ、Rさーん、ああーっ」と、S子は私の腕の中で、身悶えして喜悦の喘ぎを洩らし続ける。
 次に、私の手は、下へと伸び、彼女の捲れ上がってさらけ出されている色白の美しい太腿に伸び、閉じられていた可愛らしい膝を割る。

 はじめは、それは駄目よ、とばかりにきつく閉じていたが、乳首をさらに責めると、彼女は、ついうっかりという風に脚を開いてしまう。
 その隙に乗じて私の悪い手は侵入を謀り、目的地に向かい無事に到着。

 S子は、下半身を左右に振り、口では、「あん、駄目よ! そんなこと……」と叫び、インベーダーから逃れようとするが、時、既に遅し。
 私の無骨な手は容赦なく、彼女の薄く小さなパンティの隙間をくぐり抜けて、すでに泥濘となっている地に辿り着く。

 そして、薄いヘアーの中から、秘密の扉を捲り開け、指を差しいれる。もう、夜景など眼中にない。
「あーん、Rさん、駄目よおーっ」と、小百合は身を揉んで抗う。
 
 乳首から退却させた私の唇は、次に彼女の口を襲い、ヘビーなくちづけを見舞って抗いの声を遮断する。私の三指は、彼女の狭隘な小径の中を、ゆるりと往復する。
「あぅっ、ああーーーっ」と、ついにS子は身体を仰け反らせて、喜悦の声を洩らして昇り詰めた。 

 初デートの翌週の週末。S子と二度目のデート。
 その日は、横浜駅西口で待ち合わせ。車の中で待っているとS子が、その頃、 流行(?)の紺色のミニのフレアスカート姿で溌剌とこちらに向かって歩いてくる。
 スリムで、躍動感に溢れている姿は魅力的だ。
 早速、S子は車の中に乗り込んできた。ミニスカからはみ出した長い色白の脚が眩しいほどに美しい。
 
 彼女は、睫毛の長い大きな目に親しみを込めた笑顔を見せながら、「この前はどうもありがとう」と言った。
 相変わらず、よく手入れの行き届いた艶のあるワンレンの黒髪が見とれるほどに美しい。

 私は、彼女の魅力的な姿を見て、今日は、とうとうこの娘を抱けるのだと思うと、早くも、下の方が奮い立ってきていた。車をスタートさせ、予定していたレストランに向かう。横浜市内の洒落たレストランで昼食を取り、いよいよ、次の予定先に向かう。

 当然、その行き先はモーテル――横浜や、東京の人にはその頃有名だった「モーテル京浜」である。このモーテルは、今もあるかどうかは知らないが、たしか日本最古のモーテルの(――内の一軒)筈である。
  前回のデートで、既にペッティングまで済んでいるので、当然今日のデートは、以心伝心……最終コースまで進むというのは彼女も予期しているはず。
 車の中で、彼女と、楽しい会話を交わしながら、モーテルに到着。さっそく入場。
 S子は、なにも言わなかった。
 

―その3―

 部屋は、広々としていて明るく、清潔な感じのインテリアにまとめてあった。
 その頃の、隠微な雰囲気が漂う〈連れ込み旅館〉に較べると、若者向きという感じ。
「こういうところは初めて?」と、私が聞くと、S子はやや恥じらいの表情を見せながらも、「うぅーん、初めてじゃないわ。このモーテルも来たことあるわ」と、言ったのである。

 私は、ちょっとがっかりし、一体、こんな可愛い娘が、どんな男に抱かれているのか、とつい考えてしまった。
「誰と来たの? なんて、そんなこと聞いちゃまずいよね」と、私が返事など期待しないで言うと、少し、迷った末に彼女は、「あのね、Kさんと来たの」と言ったのである。
「えーっ、Kさんと? 担当課長のKさんとかい?」
「そうよ……」
 Kさんはいつも私が訪問し、打ち合わせなどをし、注文を出してくれている既婚の三十代半ばの男である。

 私は一瞬、彼の姿を思い浮かべた。ずんぐりとした体型で、頭がはげ上がっていて、手の甲にまで黒い毛が密生している毛深い男の姿を。そして……その男に組み敷かれ、絡み合っているS子の姿を。ああ……。
「だって彼は既婚だろう」
「私、そんなの平気よ。彼が頭を下げて、あんまり熱心に口説くから……」と、S子は言った。

 私は出鼻をくじかれたようにちょっとがっかりした。けれども、私はすぐに、あんな男に負けるものか、よしっ、Kさん以上にS子を翻弄してやる、と奮い立った(勃った?)のである。

 私は、ソファーに坐ってS子を激しく抱きすくめた。
 彼女も色白の長い手をすぐに私の首に回して抱きついてきた。Kさんのことを聞くまでは、私はじっくりと手順を踏んで彼女を攻めようと思っていたのに、舌をからめてのくちづけをしながら、私は、いきなり彼女をソファーの上に押し倒し、組み敷いた。

 S子がそんな乱暴な行為は嫌がると思ったが、彼女は下から目の中に淫蕩な色合いを滲ませ、挑むような目つきで私の動きを待っている。
 私は、彼女の上に跨ったままブラウスのボタンを外していった。

 彼女は、両腕を頭の上に投げ出すようにして、されるままになっている。
 全部ボタンを外し、ブラジャーをも剥ぎ取って、スリムな娘らしい体つきには似合わないように豊かに盛り上がった乳房を眺める。

 先端には、薄赤い小さめの乳首が、可愛らしく突き出ている。
 私は、両手でムンズとその豊かな乳房を掴み、てのひら全体で揉み始めた。同時に、顔を下げ左の乳首に吸い付いた。

 口に含み込み、吸いたてる。
「あん、ああーん」今まで、下から私に挑むように見ていたS子は、目を瞑り、額に皺を寄せ、口をあけて可愛らしく切なそうな声を挙げた。

 私は、両の乳房をまるでそこから乳でも搾り出すようにして揉みながら、交互に乳首を舐め、吸い、軽く歯で挟んで愛撫を続けた。
 S子は、顔を左右に振りながら喘ぎ続ける。私は跨っていた右脚を動かし、彼女の下肢の間に入れこみ、膝を彼女のYの字の中心辺りに押し当てて、ぐりぐりと蠢かす。

「あーっ、Rさん、ああーーっ」とS子は、乳首への愛撫や、膝小僧での責めに、快感が急に高まってきたのか、髪を振り乱して喘ぐ。
 私は、一旦愛撫を中止し、ミニスカが捲れ上がってしまって、あからさまに見えている薄い小さなブルーのパンティを脱がしてしまった。

「あん、Rさん駄目ーっ、ここでは嫌ーっ」と抗ったが、私は自分も下半身を脱ぎ捨てると、猛り狂った太いソーセージのようなペニスを取り出した。
 S子の下肢の間に、強引に自分の身体を入れこみ、私は彼女の薄いヘアーの中の、隠微な場所に、自分のペニスを押し当てると、容赦なく突き入れていった。

「あーーっ」と、S子は一瞬叫び、上へと逃げようとしたが、私はがっちりと彼女の肩に手をかけて押さえ込み、痛みを感じるほどに膨れあがっているのを深々と埋めこんでしまった。S子は、なにかを訴えるように、潤んだ目で私を見つめていたが、私が、ゆっくりと動きを開始し、抽送を始めると再び目を瞑り、眉根を寄せて、「ああーん、Rさん! ああーっ、いいーーっ」と、激しく悶え喜悦の声を挙げる。
 

―その4― 

 私はしばらく動いて、彼女に歓びの声を挙げさせた後、身体を裏返して、四つん這いの格好にさせた。S子は抵抗無く、ソファーに顔を伏せて、自らも尻を高く挙げた。
 私は、その輝くような色の白い可愛い尻を高く抱え込み、今度は怒張をうしろから突き入れた。
 
「ああーっ、Rさん、凄い!」と、S子は悲鳴を挙げる。私は彼女の中の心地よい締め付けに、とうとう我慢の限界に達して、「行くぞ」と叫んで、より強く抱え込むと、激しく突いた。
「ああーーっ、逝くーーっ」と、泣くような悲鳴を挙げて、S子は昇りつめた。
 私も、身体の深奥で解き放った奔流を彼女の中に注ぎ込んだときに、脳天まで痺れるような快感に襲われて、「うぅーっ」と、声を挙げた。

 私は、ぐったりとなっているS子をベッドに運んで横たえ、自分も添い寝をするような格好になった。そして、優しく彼女の身体を撫でさすった。
 しばらくして、S子は私を潤んだような目で見つめ、「Rさんて、乱暴ね」
と言った。

「ごめんね、あんまり可愛かったから、つい……」と私が言うと、S子は、「でも、とっても良かったわ。私……少し乱暴にされるの好きだもん」と甘えるように、私の胸に顔をつけながら言った。

 そんな仕草と、少し荒々しく愛されるのが好き……というS子に、私は堪らないほどの魅力を感じた。この娘は、少しぐらいは遊んでいるかもしれないけど、でも、だからこそ、既にある程度女としての魅力が開花しているのだ。

「じゃあ、あんまり優しく抱かれるよりも、たまには虐められたり、荒々しくされたりするのが好きなんだね」と、私が思いきって聞くと、「ええ、そうなの。だって、Kさんがそういうこと好きなんだもの」と、恥ずかしそうに言ったのである。

「えーっ、Kさんが? で、どんなことするの? よかったら教えて」と、私はつい聞いてしまった。
 すると、S子は、やや恥じらいの表情を見せながらも、「Kさんはね……すぐ縛りたがるのよ。そしてね、後ろ手に縛ったまま、バックで責めてくるのよ」と言ったのである。

 私は、可憐とも言えるS子の口から、思いがけない言葉が出てくるので、愕然としながらも、そんな話しに刺激されて、自分自身も高まっていくのだった。

 同時に、あの毛深いがっちりとした体型のKさんに、S子が縛られたまま、うしろから責め立てられているという情景を思い浮かべると、私の中にKへの憎しみが湧いてくるのだった。

 よしっ、自分も負けないぞ……と思って、S子に、「じゃあ」、僕もあとで縛ってやるぞ!」と言うと、「嫌あね、対抗心燃やしてるの?」と、艶っぽい目つきで言った。
「そう、中年のオジサンには負けないよ。さあ……とりあえず、風呂に入ろうよ」 私はそう言うと、S子を浴室に誘った。

 浴室の明るい照明の中でも、S子は恥じらいも見せなかった。初めて見るS子の一糸も纏わぬ姿は、その頃の私にとって天女のような美しさを感じさせた。
 彼女が浴室の中で見せるどんな動きにも、躍動感や、清新な魅力を感じさせる。
 
 とくに、彼女が私に後ろ姿を見せながら、浴槽に入っていくときの姿は、くびれた腰、それなりに豊かに張った尻、伸びやかでむっちりとした太腿などのつくりだす女らしい曲線は、私に至福の歓びを与えるのだった。

 私のペニスは、既に天を突くような怒張となっている。私は隠しもせずに、首まで湯に浸かっているS子のそばに身体を沈めた。湯が大きな音を立てて波打ち、タイルの上に流れ落ちる。

 私が両手を伸ばし、S子の身体を抱き寄せようとすると、わざとらしく背を向けて逃げようとした。私は素早く、その身体を捕まえ、うしろから抱きすくめた。

「イヤン、駄目ーっ」と、S子はわざと抗うが、私は自分の脚の上に彼女の尻を乗せ、がっちりと抱え込んでしまった。
「さあ、ここで虐めてやる」と、私は身悶えする彼女の両の乳房を両手を回して、てのひら一杯に包みこみ、耳の中に舌を差しいれ擽った。

「あーん、Rさん、もう……。私のぼせちゃう」と、さらに抗ったが、既に、湯の中で私の反り繰り返ったペニスの幹が、彼女の隠微な場所に押し当てられている。
 抗っていたS子の動きが止まり、身体から力が抜けてきた。
  

―その5―

 私は両の乳首を摘み、クリクリと弄り、同時に舌を耳の中や、回りや、うなじに這わせる。
「あっ、あん、あーん」と、S子は、頭を反らせ喘ぎ始める。
 さらに、彼女の肩や腕に優しく歯をあて、そっと咬み、同時に右手を湯の中に沈めていき、S子の隠微な場所を探った。
 私の手が辿り着くと、湯の中でもはっきりと彼女のヘアーの中が濡れそぼっているのが分かる。

 私が入り口の扉を捲り開けて、撫で回すと、「あーっ、Rさん! あーっ」と、身悶える。私は中指で彼女の真珠の粒を探り当て、指の腹で、突き、撫で回すと、「ああーーっ、Rさん、気持ちいいーーっ」と、あられもない声を挙げる。
「どうだい、入れて欲しいかい?」と、私がうしろから耳の中に口をつけて聞くと、S子は、大きく首を振り、「入れて!」と、叫んだ。
 私は両手で彼女の身体を動かして体勢を整えると、しっかりと彼女の尻を抱え込み、怒張を手で支えながら、一気に貫き、動物的に身体を揺すった。
「ああーーっ、いいっ、あーっ、Rさん!」と、S子は、悲鳴を挙げて、エクスタシーに達した。

 あの日のデート以来、S子と逢う機会が無かった。もう既に一ヶ月ほど経っている。
 私は都内で車に乗って営業活動に回りながらも、頻繁に彼女との逢瀬のことを思いだしていた。

 若さにまかせて、私はS子の中に三回も情熱を迸らせたが、彼女は、それでも物足りない風情で、終わったばかりの濡れそぼった私のペニスに頬ずりし口に含んで、未練さを見せたのである。

 私は、そんなS子を見て、まさか、あの三十代のKさんが、二十六歳の私以上の逞しさで、彼女を翻弄したのでは……と、思ったりした。

 あの日の後、S子と、Kさんはまた逢瀬を重ね、彼女はまたKさんに抱かれ、私に入れられている時の、あの表情を見せ、あの喜悦の声を挙げているのでは無いかと、疑心暗鬼に陥るのだった。

 二回目のデートが、ようやく決まった。
 今度は、休日ではなく、仕事が終わった後なので、会社の近くで待ち合わせをした。
 車の中で、待っていると、真っ赤なミニスカに、白いブラウス姿のS子が小走りに、近づいてきた。

 車の中に乗り込んでくると、地味な営業用小型乗用車の中に大輪の薔薇の花が咲いたように華やかさが溢れ、私の鼻孔を微かに爽やかな柑橘系のオーデコロンの香りが擽った。

 私の内部に、これから彼女を抱けるのだという歓びが、沸き上がってきた。
 運転をしながらすぐに手を伸ばし、彼女の手を握ると、しなやかな指をからませて、強く握りかえしてくる。私は、前回よりも近いモーテルに車を走らせた。

 私は、その時、自宅近所に住む大学同窓のセフレとも、簿記学校で知り合った彼女とも、たまたま逢う機会がなかったので、飢えた狼のようになっていた。
 したがって、S子が車に乗り込んできたときから、早くもズボンの中で、暴君のような状態になっていた。

 間もなく、モーテルに着くというときに、S子の手が伸びてきて、私の股間をズボンの上から、弄った。
「Rさん、元気ね。怖いみたい……」と、言って、私の顔を艶っぽい目つきで窺うのだった。

 私のズボンの中の暴君は、彼女のしなやかな手でまさぐられて、ますます猛り狂っていた。
 私は、聞くべき事ではないと思いながらも、つい、「あれから、誰かとつきあったの?」と、暗にKさんとのことを聞いた。
 すると、S子は、「うぅーん、あの時から、誰にも抱かれていないわよ」と、言ったのである。
  

―その6―

 私は、その言い方に複雑な思いを抱きながらも嬉しかった。
 モーテルの中に入ると、前回のモーテル京浜よりも新しいせいか、内装は豪華で、部屋の半分ほども占めるベッドは円形で、横の壁と天井にも大きな鏡がはめ込まれている。S子は、部屋の中を回って、「まあ、すごいわ。楽しそう」と、はしゃいでいる。
 よく見るとベッド自体も振動したり、回転したりするのだ。しかも、浴室と、部屋との間の壁には、隠し窓があって、部屋の方の照明を消すと、浴槽に入っている姿が、あからさまに見えてしまう仕組みになっていた。
「キャー、嫌らしい!」S子は、それを見つけると叫んだ。

 風呂場も、広々としていて、いろいろな趣向が凝らしてあった。
「ねえ、Rさん、このモーテルの方がいいわね」と、S子はあっけらかんとして言った。一通り、室内の点検を終えたS子を私は、待ちかねたようにS子をソファーに座らせ、抱きしめた。
 彼女は、すぐさま目を瞑り、ピンクの口紅を塗った可愛らしく、扇情的な唇を突き出して私の口づけを待っている。

 その色白で中高の顔つきは、なんとも言えずに美しい。
 私がくちづけをすると、すぐに舌を差しいれてきて、お互いに貪るような激しく吸い合った。

 彼女は、くちづけを受けながら、自ら私を引き寄せるようにし、ソファーに仰向けに倒れ込んでいった。
 私は、飢えた狼が子羊に襲いかかるように彼女の上にのし掛かり、乳房を揉み、右手をスカートの下に潜り込ませて、下着の上から弄り続けた。

「あっ、あーん」と、彼女は早くも切ない吐息を漏らし、身悶えしている。
 私は、もう我慢の限界になっていたので、いきなり彼女のスカートの下を全部、一気に剥ぎ取り、自分の下半身も脱ぎ捨てた。

 S子も、かなりの飢えた状態になっていたのか、「Rさん、来て!」と、小さく叫ぶ。私はS子をソファーに座らせた状態で、下肢をハの字に押し開き、自分はカーペットに降りて中腰になると、彼女の下肢の間に腰を進めた。
 
 猛り狂った怒張を手で支えながら、私は一気に彼女の中に突き埋めた。
 S子も、両手を私の首に回して引きつけ、両脚を高く挙げて、私の腰に強く巻き付けて、早くも自分から腰を振り出した。

 私は、彼女の中の狭隘さと締め付け感を味わいながら、夢中になって抽送を繰り返した。
「あっ、ああーーっ、Rさん、素敵!!」と、S子は、自らも私の突きに合わせて激しく腰を振って、迎え撃つ。

 私が限界に達して、「S子、行くぞーっ」と、叫ぶと、S子は色白の顔を紅潮させ、髪を振り乱し、眉根を寄せながらウンウンという風に首を振った。

 一際、激しく私が、水が一杯に入っている水鉄砲を一気に押して発射するように、彼女の深奥に浴びせると、S子は、「あぅぅーーーっ」と、悲鳴を挙げて昇り詰め、私も同時に、顔をしかめ、思わず、「うぅぅーっ」と呻き、快楽の頂点へと駆け上った。
 
  

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